各種教育(1/49・1)

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はじめに、昨日の校外研修(情報教育・環境教育)について、簡単に振り返りました。

各種教育では、指導教員が担当する(偶然ですが)情報教育と環境教育について、私自身の実践例などを踏まえて研修を行いました。研修中に繰り返し話しましたが、生徒自身が「学習履歴」をしっかりとわかるようにしてあることが大切です。特に休んだりする生徒にとっては自分の出席した内容しかわからないと、学習の過程が分断されてしまう場合もあり、どんどん遅れてしまいます。

生徒自身が欠席すると授業が遅れてしまうという危機感をもってもらうことも大切ですし、万が一休んでしまってもどんなことが行われたかをわかるようにしておくことは大切だと思っています。そういう意味で、学習支援サイトはとても有効ではないかと考えています。

また、生徒にメールアカウントを配付し、メーリングリストなどを授業に活用していますが、それについても概要を説明しました。こちらの概念図は、こちらから閲覧できます

学習支援サイトのフロントページは閲覧できますが、アカウントとパスワードがないと入れません。
※T1農業情報処理については教育関係者に限り、デモアカウントを発行できますので、興味のある方はお問い合わせ下さい。

学習支援サイトのフロントページはこちらから。

学習指導案(1/48・1)

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総合教育センター指導主事による授業参観が10月から1月までの間に実施されます。
代表者授業を行った者を除く、全員の授業を参観することになっています。

授業の実施にあたり、初任者は指導案の略案を作成することになっていますが、本日はそれに向けた指導案について研修を6月8日に引き続き実施しました。

指導主事参観の指導案は、略案で良いのですが、それなりにしっかりとした形のものを仕上げて欲しいと要望しました。
指導案は、指導者の考え方がよく反映されますので、万全の準備を期待したいと思います。

「生徒が取り組む時間」を確保する例として、英語教育における訳読の話をしました。

<資料>
・授業づくりの基礎・基本-[確かな学力]をはぐくむために-(初任者研修配布資料)

・「農業情報処理学習指導案(略案)」・・・7月7日(水)に公開授業に作成した指導案(非公開)・・・来週の各種教育で使用します

総合的な学習の時間について(1/47・1)

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なかなか扱いが難しいといわれている「総合的な学習の時間」について、指導要領の解説を読みながら説明しました。

現行の指導要領は、完全学校週5日制の下の「ゆとり」のなかで「特色ある教育」を展開し、生徒自らが学び考える「生きる力」の育成を目指して告示されました。

今回の改正で、総合的な学習の時間は、「時間」としての取り組みから、「単位」として教育課程にしっかりと位置づけるという意味において、私たち現場の力量が問われています。教科・科目の枠を取り払い、総合的・教科横断的な取り組みとともに、「探求的な学習」を行うことで総合的な力(これがまさしく「生きる力」)を育成することが求められています。

専門学科では、総合的な学習の時間を「課題研究」で代替しています。そういう意味で、課題研究で実施している「探求的な学習」の中心であるプロジェクト学習やPDCAサイクルを使った継続的な改善のながれについてについて資料を配付して説明しました。

<配布資料>

学習指導要領解説のページ

・プロジェクト学習に関する資料(非公開)

・プロジェクトの評価に関する資料(非公開)

教材研究(1/46)

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本日は、15日の協議会の内容を受けて、今後の研修計画について説明しました。

初任者研修は法定研修のため研修時間について管理されている旨再確認し、今後の研修特に教科研修について再度確認しました。

本日の研修の本題は、教材研究です。授業は教師にとってもっとも大切なものです。これをおろそかにしては絶対によい教師にはなれません。自分の伝えたいことがしっかりと生徒に伝わるように最大限の努力は払わなければなりません。しかし、ただ時間ばかりかけてもだめだという一例で以下の例を紹介します。

農業の分野で「収量逓減の法則」というのがあるのですが、「教材研究」も農作物の収量と同じだと思うのです。

農作物は、肥料を与えると成長が増し収量が増えるのが一般的です。しかし、肥料の量を増やしていくのに従って、実際の収量はその増加量に対して少しずつ減っていきます。施肥量にはピークがあり、その量を超えて施用すると植物体自体が肥料の影響で軟弱になり、病気や倒伏(植物が倒れること)を招き減収となってしまいます。

「教材研究」は肥料のように、私たちの授業をよくする(収穫が上がる)ことにつながります。しかし、時間をかけてやってもそのかけた時間分の効果が「すぐに」手にできるわけではないということです。それであれば、今目前にいる困った生徒に手をさしのべる時間に使った方がよい場合もあります。その生徒にとっては一生がかかっている問題かも知れません。

繰り返しますが教材研究は絶対におろそかにはできません。「すぐに」手にはできないかも知れませんが、かけたエネルギーはいつかきっとどこかで生かされます。

※バランス感覚をもって、充実した授業となるような教材研究に励みましょう。

第2回実施校連絡協議会

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本日2時より、平成22年度高校初任者研修の第2回実施校連絡協議会が開催されました。

県立学校49校、市・組合立学校5校の計54校の指導教員が総合教育センターに集まりました。
協議会は、全体会として高校教育研究係長のあいさつの後、8月までの研修の実施状況が報告されました。

全体会の後は班に分かれて、班別協議が14:40~15:50まで実施されました。
班別協議終了後、再度全体会が開催され、班別協議の概要について各班の書記を担当した指導教員から発表がありました(お疲れ様でした)。全体会は16:30の予定通りに閉会しました。

班別協議では、以下の4点について発表、質疑が行われました。
1:各校の校内研修において、「効果のあった内容や方法」、「新たに工夫した内容や方法」
2:初任者研修で重点化して指導したり、新たに取り入れた方がよいと思われる内容
3:社会福祉体験研修、他校研修1、他校研修2などの体験研修について
4:初任者研修全般にかかわって今後検討を要する事項について

各学校ともおおむね順調に研修がするんでいるようでした。特に、初任者とのコミュニケーションの確保について、いろいろと工夫されているようでした。
私自身が5月に行った初任者研修の全体研修の後に行ったアンケートのなかで、校内で分からないことを聞きやすい雰囲気がありますかという内容で10%程度「あまりできていない」、「できていない」があったことを紹介しました。

他県の例として、事務的な内容や服務規律的な内容に関する「研修のてびき」が参考になったという指導教員がいました。たとえば、権利保障という点の研修がなかなかしにくいという話もありました。

来年度の担任が前提という話のなかで、学級経営的な内容を後半から多めに入れたいと報告した学校が数校ありました。

また、初任者研修を終えた時に、「すごく力がついた」と実感できる場面があるので、初任者研修に2年目や3年目の先生にいろいろと協力いただいている学校もありました。

教務主体の行事に積極的にかかわらせたり、広報誌の作成など学校が分かる内容の仕事を担当させたり、ところところ担当させるのではなくはじめから終わりまでしっかりと担当させるなど、各校いろいろな試みがなされていることが分かりました。

他校研修の振り返り(1/45)

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副担任として、担任と一緒に自転車点検を短時間で行ってからの実施となりました。
昨日の他校研修の振り返りを行い、研修について考えました。

昨日、初任者2名は近隣の男子進学校で他校研修を行いました。
授業見学では、授業参観している初任者に生徒の熱意が伝わるほど、生徒・教師がともに授業をつくっている姿に感銘を受けたようでした。また、事前にご推薦いただいた授業などの感想なども出し合い、授業について考えるとともに、教師として何を磨くべきかという視点で、研修の重要性を確認しました。

以前あるテレビ番組で、社会の中から「会社」という組織がなくなってしまったら、私たち一人ひとりは個人事業主として生き延びることができるかが問題となるということを聞いたことがあります。教師は、どこの学校で、どんな生徒を相手にしても関係者の権利をしっかりと守れるだけの力量を発揮しなければなりません。

いまは、その種をまき、育てているところです。

他校研修

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本日の初任者研修は、他校研修です。

本校の初任者は近隣の男子進学校へ研修に行き、近隣の普通高校から3名の初任者を迎えました。本校での研修内容は以下のとおりです。

朝 会:初任者紹介
1校時:学校概要説明Ⅰ(管理職)
2校時:学校概要説明Ⅱ(生徒指導主事、進路指導主事、教務主任)
3・4校時:授業体験(パン作り)
5・6校時:農場施設見学・授業参観
放課後:部活動見学、まとめ

教務では、先日の校内研修でも配布した学級経営に関する資料、初任者研修支援ブログのURL紹介、5月18日の初任者研修のアンケート結果の抜粋など資料を配付のうえ、簡単にディスカッションしました。私に与えられた時間は短時間のため、結局、「時間ができたら資料を読んでおいてね」といういつものパターンになってしまいました。

学校ですからいろいろと問題点もあります。要は、普段から学校が掲げた目標に向かって、しっかりと取り組んでいるかどうかが問われているのです。日々の積み重ねなくして、成功への道はないということです。

他校研修オリエンテーション(1/44)

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他校研修が来週に控えています。男子進学校での研修ということで、研修での着目点などをディスカッションしました。

見学では、初任者のひとりの専門教科も見学できるので、とても楽しみにしているとのことでした。
また、近隣の中学校のトップクラスが目指す高等学校であり、入学後大きな壁に突き当たる生徒も多いはずです。
そのような日々競争のなかで過ごす生徒の様子を授業等のなかでしっかりと見て欲しいと要望しました。

受験競争と関連して、トラッキングについて説明しようと、下に示したプリントを配布しました。
新しい指導要領と関連して、「確かな学力」という流れの中で、小中学校においても習熟度学習が入ってきています。義務教育では従前から習熟度は行われていませんでしたが、ゆとり教育の反動からか、近年爆発的に小中学校に入っています。

日本の高校教育は受験により、学校選択によるトラッキングになるのです。

佐藤 学さんの協同的な学びを紹介し、いろいろな状況の生徒が混在するからこそ「背伸びとジャンプ」が成立すると説明しました。学力向上で注目されているフィンランドにおいても習熟度学習を実施していないことからも、習熟度別学習は学力向上の切り札となり得ないことははっきりしているのです。

<配付資料>
・協同的な学び(http://nogyokyoiku.net/wordpress/?p=36)

人権教育(1/43)

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昨日の初任者研修で人権教育について研修を行ったことをうけて、標記テーマで研修を行いました。
研修内容の振り返りからはじめ、普段生徒と接する場面での注意すべきことなどについて研修しました。

本校における人権教育については、後日人権教育係から行ってもらうことにしますが、人権教育の一般論として本日テーマとしました。

日々の教師生活のなか、特に授業の中でちょっとした発言が全体としては正しくても、特定の生徒にとって配慮に欠けた内容になってしまう場合もあります。生徒一人ひとりに対応する指導と口で言うことは簡単ですが、実質的に一人ひとりと信頼関係を構築しながらクラス運営することはとても大変です。

そんな意味で、ちょっとした変化に気づくアンテナをしっかりと張って欲しいと感じました。

学級経営(1/42・1)

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前回に引き続き、ホームルーム経営について研修しました。

日本の学級経営は、家庭でいえば親のような仕事だとたとえました。子どもに対して親は全責任を負います。同様に、学級担任は授業や生徒指導、進路指導、教育相談など、場面場面でいろいろな役割が求められます。

世界の学校を見ると教科学習中心のヨーロッパ大陸型の学校や「思想や労働」を重視中国のような学校、教科学習とともに課外活動なども実施する英連邦が母体の国々のように大きく3つのタイプに分けられます。日本は、戦後のアメリカのシステムがモデルになっていますが、アメリカのように州や学区(教育委員会)、学校に裁量がありません。

欧米の学級集団は学習集団としての機能体としての特性が強く、日本は共同体としての特性が強く、しかも学習集団としての機能も担っています。

アメリカでは教師は一般に学習指導(インストラクション)に従事し、それ以外のたとえば生徒指導(ガイダンス)は、ガイダンスカウンセラーが担当したり、退職警官などが係わるセーフティオフィサーなどの教師以外の専門家が組織され、機能的に指導しているようです。

一方日本では学習指導も生徒指導も両方とも伝統的に教師が担っているし、部活動なども担当します。そういう何から何までという部分が良い意味でも悪い意味でも大きな特徴です。来年から担任業務を行うと考えると、すべてを完璧にというのはなかなか難しい状況にあります。学年や生徒指導と連携をしながら、機能的な学級経営を目指して欲しいと思います。

<資料>
・日本の学級集団と学級経営(河村 茂雄著、図書文化)

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