学級経営(1/42・1)

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前回に引き続き、ホームルーム経営について研修しました。

日本の学級経営は、家庭でいえば親のような仕事だとたとえました。子どもに対して親は全責任を負います。同様に、学級担任は授業や生徒指導、進路指導、教育相談など、場面場面でいろいろな役割が求められます。

世界の学校を見ると教科学習中心のヨーロッパ大陸型の学校や「思想や労働」を重視中国のような学校、教科学習とともに課外活動なども実施する英連邦が母体の国々のように大きく3つのタイプに分けられます。日本は、戦後のアメリカのシステムがモデルになっていますが、アメリカのように州や学区(教育委員会)、学校に裁量がありません。

欧米の学級集団は学習集団としての機能体としての特性が強く、日本は共同体としての特性が強く、しかも学習集団としての機能も担っています。

アメリカでは教師は一般に学習指導(インストラクション)に従事し、それ以外のたとえば生徒指導(ガイダンス)は、ガイダンスカウンセラーが担当したり、退職警官などが係わるセーフティオフィサーなどの教師以外の専門家が組織され、機能的に指導しているようです。

一方日本では学習指導も生徒指導も両方とも伝統的に教師が担っているし、部活動なども担当します。そういう何から何までという部分が良い意味でも悪い意味でも大きな特徴です。来年から担任業務を行うと考えると、すべてを完璧にというのはなかなか難しい状況にあります。学年や生徒指導と連携をしながら、機能的な学級経営を目指して欲しいと思います。

<資料>
・日本の学級集団と学級経営(河村 茂雄著、図書文化)

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